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8月中は忙しくて更新できませんでした(特にネタがなかったのもありますが). またぼちぼち更新していこうと思いますが年内は不定期になるかもしれません.とりあえずは週一回月曜日を目標にしていきたいと思います.

Nikon Z6 購入半年の感想

Nikon Z6を購入して半年程度,28mm f2.8と24-120mmのレンズを使ってみた感想を残しておきます.主にα7C/α7ivとの比較ですが,巷で色々言われているよりは良いカメラだと思います. ただし小型熱帯魚を追うような使い方だと私の腕ではAFがちょっと心もとない気もするので,そこらへんはソニーに軍配が上がります.

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Z6+24-120mm/f4の組み合わせ.自分の用途だとこの組み合わせで大部分のものが撮れます.

Sonyとの比較で個人的に良い・悪いと思っているところをいくつか紹介します.(ちょっと個人的すぎるかもしれませんが...)

よくないところ

  • AFはα7C/α7iv比較で遅い

    散々言われているAF性能は確かにα7シリーズには劣っています.しかしブログ用のアイテム撮影や登山や旅行のスナップ撮影には全く問題ないので,使う用途によってはあまり気にならないかも.小さい魚を追うのはちょっと大変かもしれません. トラッキングもAFエリアがオートの時にしか起動できないので使いにくく,どのモードからも起動できるSonyを見習ってほしいですね.

    AF関連だと,合焦したかどうかが分かりにくいというのもあります.AF-C時にSonyは合焦するとAF枠の色が変わるのですが,Nikonの方は特に変化がないので合焦したのかどうかわからないんですよね... まあファインダーを見ていれば合焦したかは大体わかるのでそこまで困っているという訳ではないのですが,Sonyから入った身とすると少し気になります.

  • ボタンにカスタマイズできる機能が乏しい・メインセレクターがダイヤル操作やボタンカスタマイズに対応していない

    Z6で自由にカスタマイズできるボタンは前面の2つのFnボタン,上面のRecボタンのみで,背面のボタンのカスタマイズは限られています.ソニーやパナソニックはほぼ全てのボタンをカスタム可能なのでここはなんとかしてほしいです.

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カスタマイズ画面.ボタン数の割に本体でカスタム可能なのは6個のみ... 残りはレンズのFnボタンなど.

同じく背面のメインセレクターがダイヤル操作やボタンカスタマイズに対応していないのも不満点. AF操作をサブセレクターでやると撮影中にメインセレクターを全く使わないので非常に無駄に感じます.

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背面のボタンで一応カスタマイズできるのはokとサブセレクタ中央,AF-ONだけで,割り当てられる機能も限定的
  • 後ろダイヤルの位置が少し右すぎる/露出補正ボタンが少し右すぎる.

エルゴノミクスに関しては後ろダイヤルと露出補正ボタンの位置がもう少しなんとかならなかったのかというのが不満点.28mmなどの小さいレンズだとあまり気になりませんが,24-120mmクラスだと操作しにくく感じます.これら二つは頻繁に使うのでなおさら感があるのかもしれません.

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このいちばん右側のボタン,右すぎない...?

良いところ

  • ボタン配置は良好・グリップも良好

上で述べた点を除いて,ハード面での操作性はかなり良いと思います. 特に全面に2つあるFnボタンはグリップしながら使えてかなり便利です. シャッター周りの3つボタンのうち左側二つがSonyと比べてすごく押しやすいのも気にいっています.

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マウント面左側にあるFn1とFn2は本当に使いやすくて素晴らしい!

配置とは少し離れますが,私はボタンの感触もNikonの方が好みです.Sonyは”ボタン感”が強くて少し違和感がある一方,Nikonの方はもう少し柔らかい押し心地です.こういう部分は2社でかなり違うのでどちらが好きかは人に寄って分かれるかもしれません.大事なのは購入する前にちゃんと手に取って確認してみることだと思います.

グリップも素晴らしいです.買い替え前のLumix G9proよりこちらの方が好み. 私の手のサイズはピアノで頑張って9度が届くくらいであまり大きくはないからか,小指が余るようなこともなくちょうど良いです. α7ivの方との比較では,Sonyの方がグリップは大きいですが手に吸い付くのはNikonの方です. まあここも個人差が大きいところかもしれません.

  • スマホとの接続性が素晴らしい

あまり推されていませんが,Nikonのスマホ接続アプリSnapBridgeはSonyに比べてかなりよく出来ていると感じます.私は主にGPSの埋め込み用に利用しているのですが,Nikonは接続が安定していて埋め込みに失敗していたということがありません.(本来はカメラ側にGPSを入れて欲しいとは思いますが..)

  • 撮影メニューが豊富

地味にNikonには画像編集系のメニューが豊富にあります.フォーカスシフト,タイムラプス動画はSonyにはないですし,カメラ内のRaw編集や画像編集(トリミングや加重平均など)も豊富にあるのはありがたいです.全部PCで真面目に現像するのも大変ですから,こういう操作がカメラ内で完結するのは大切なのではないかと思っています.

まとめ

3つづつ良い点悪い点をあげてみました. Z6にも良いところは多いですが,AF性能とボタンカスタマイズは本当になんとかしてほしい点です.まあZ6はミラーレスの初代で荒削りだろうと思うので次のZ6iiiに期待したいと思います.

あと思いつく範囲で細かい違いを列挙しておきます.

  • モニターの稼働方式:α7ivはバリアングル,Z6はチルト.スチルだとチルトの方が便利かなと最近感じます.
  • カード記録方式:α7ivはCFexpress typeA+SDのダブルスロット,Z6はCFexpress typeBのシングルスロット.CFexpressは早いのは良いですが値段が高い...
  • ファインダー・モニター: どちらも明らかにNikonの方が見やすいです.
  • モードダイヤル: Sonyは右肩,Nikonは左肩.これは右肩の方が操作しやすい.Nikonは代わりに肩に液晶がついていますが,私のような初心者はあまり使うことはないのではと感じます.
  • バッテリーライフ:使っている感じは明らかにSonyの方が良好.ただしNikonは新しいバッテリー(ENEL15c)が出ているのでもう少し良くなっていると思います.
  • 動画:α7ivは4K60Pに対応しています.動画重視の人は要注意.
  • センサークリーニング:Nikonは超音波式に対応.Sonyのセンサーシフト式はあまり役に立たないと感じます.

最後にレンズについて. これはまた時間がある時に描写についてちゃんと記事を書きたいと思いますが,とにかく24-120mmが素晴らしいです. 描写も良いし,120mmで0.39倍まで寄れるし,Fnリングなど操作性も抜群だし,手ぶれ補正がないことくらいしか欠点がありません.これでSonyの24-105mmより安いんだから驚きです.Sonyの24-105mmは望遠側の描写が露骨に悪いので熱帯魚をアップで撮るような用途にあまり向いていないことも個人的に24-120の評価が高くなっている一因です.

28mmの方は比較すると平凡ですが,2-3万円で買える安さが魅力です.Sonyは最初に買った35mmF1.8でも5-6万したことを考えると随分良心的.小さいのでとりあえずどこにでも持っていけるのも良いところかなと感じます.そのうち兄弟レンズの40mmF2も買いたいと思っています.

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