水槽管理の自動化について(1): 自動給水 ZOOX intelligent ATO
だいぶ間が空いてしまいましたが,今年の1月に購入していた自動給水装置の紹介をしていきます.今年は忙しくなることを想定して,極力水槽管理を自動化することを目標にしていました.そのなかでも今回の自動給水とまた今度記事にしようと思っている液肥のドーシングポンプはなかなか良かったです.
PS:と記事を書いている間にドーシングポンプの方は故障しました.やっぱ安物はだめですね...
自動給水機とは
自動給水機は水位を一定に保つための製品で,水位センサーで水位が下がって来たらポンプで別途タンクから水を補給するものです.もともとは海水水槽でよく使われている印象があります.海水水槽だと水の蒸発で水位が変わると塩分濃度なども変わってしまって影響が大きいからですね.
翻って淡水の水槽で使う意味は足し水しなくて良い程度ですが,それでも水槽のサイズが大きいと足し水も結構面倒臭いのです.特に水草水槽で盛土していると水槽の上の方に水草があったりして,水位が下がると影響が大きい場合もあります.というわけで試しに導入してみました.導入してみると貯水タンクの場所さえ確保できるのならかなり便利なアイテムで,お金が余ってチャームで何か買い物したくなったら(?)ぜひ候補に入れて欲しい逸品です.
ZOOX intelligent ATO
今回購入したのはZOOXのintelligent ATOという製品です.1.5万円程度で高い部類ですが,水位センサーが壊れると水槽から水が溢れる懸念もあるのである程度ちゃんとしたところの製品を買った方が安全です.
本商品は高いだけあっていくつかの便利機能が備わっています.先にそれを紹介しておきます.
- 高性能ツイン精密光学センサー
- インジケーターランプによる簡単な動作確認
- センサー部直径3cm以下のミニサイズ
- 保護機能(インテリジェントアルゴリズム)搭載
特に3番目の小ささは特筆に値する小ささで,仮に60P程度の小型水槽で使ったとしても全く目立たないと思います.
インジケーターによる動作確認
センサー部にLEDランプがついていて,色によって状態を見分けることができます.この手のLED機能は最近多くの製品に搭載されていますが便利ですね.
LEDの色 | 状態 |
---|---|
緑点灯 | 正常水位 |
緑点滅 | ハイレベルセンサー・ライン作動時.初期設定時に作動. |
無点灯 | 水位が給水開始位置より低い=水位が検知できない |
赤点滅 | 給水容器内の足し水が不足 or センサーエラー |
赤点灯 | センサーが泡や汚れで水位検知できない or 初期設定に失敗 |
保護機能
「異物の付着やつまり等により不具合が生じた場合でもすぐに感知し自動停止する,インテリジェント・アルゴリズムを搭載している」とのこと.また,動作時間が長すぎる場合には自動停止します.実際今までのところ6ヶ月くらい利用して全く問題ありません.
開封
いつものZooxらしい黒基調のパッケージです.
内容物は以下の通り.
- センサー
- センサー保護カバー
- マグネット
- DCポンプ
- 電源アダプタ
- ホース(2m)
- ホース固定クランプ
ATOセンサーは超小型で,3cm程度しかありません.水槽に入れても全然目立ちません.センサーが壊れたらどうしようもないので大切に扱います.センサーを保護する部品が付いてくるので水槽内で壊れることはそうそうないはずです.
水槽への固定はマグネットでできます.マグネットはかなり強力で半年感使ってきた感想としては快適そのもの.
ポンプの方はまあ普通のポンプですね.こちらは電源コードの規格が合えば他のものに交換してしまっても問題ないでしょう.
水槽への設置
水槽内に入るのはATOセンサーだけで景観を大きく損ねることはないです.
あとはポンプからの注水ホースをどこかに設置すればよいです.見栄えは最悪ですが私はドーシングポンプのチューブと一緒にテープで固定してしまいました.というのもホースの固定アイテムが枠付き水槽では使えなかったからです.
問題は給水タンクをどのように設置するかで,私は現状20Lのポリタンクを水槽横に置いています.本当は水槽台の中にしまってしまいたいのですがスペースがありません.だからといってタンクを小さくするとタンクに頻繁に給水しないといけないので自動給水の意味が薄くなってしまいます.導入前にタンクの置き場所をどうするかよく考えることをおすすめします.
運用上の注意など
最後に半年使ってきた感想をいくつか列挙して終わります.普通に便利な商品であまり注意すべき点はありません.
- 給水タンクが空になってないかはちゃんとチェックするようにする.
- 換水時にも自動給水してくれるのがめちゃくちゃ便利.ただポンプが非力なので注水は遅い.あと安全機能で勝手に給水が止まることがある.
- 安全機能が働くと再起動する必要がある.
- 繋ぎ方の順番がある.アダプタ-センサーを接続し,電源プラグを入れ,最後にポンプとアダプタを繋ぐ.したがって再起動したければポンプとアダプタを繋ぎ直す必要がある.
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